これまでの活動
199810月〜2022年11月)

台峯地区の宅地開発問題
 1976年5月、野村不動産が、都市計画法に基づいた台峯地区の宅地開発計画 「(仮称)野村鎌倉台峯宅地」を公表しました。開発面積約27ha、計画戸数80戸。
この開発事業は その後中断し、改めて1996年8月、土地区画整理法に基づく区画整理事業として準備委員会が設立され、開発の届出がされ(2001年1月)、その内容が公表(2001年3月)されました。開発面積約28.7ha、計画戸数576戸。
 その後 鎌倉市は、台峯が『鎌倉市基本計画』に緑地保全地区として位置づけられていることをてこに、粘り強く事業者と話し合い、地権者の台峯への強い思いもあり、保全が決定されました。(2004年12月)

当基金は当初から台峯の保全を願い活動を続けてまいりました。保全へ向けての関係者の皆様のご努力に深く感謝いたします。

 私たちは、保全の決まった台峯を、里山の自然を残すべき地区として位置づけ、今後の活動を行っていく方針です。皆様の ご理解とご協力を 今後もよろしくお願いいたします。

『北鎌倉の景観を後世に伝える基金』は、台峯緑地(28.7ha)の保全活動を積極的に展開してきた「台峯のみどりを守る会」のメンバーが中心となり、作家で精神科医のなだいなだ氏を会長にむかえ、新らたにトラスト運動を行うべくNPOとして組織化(2001年5月)されたものです。


「台峯のみどりを守る会」は、市が定めた「みどりの基本計画」で中央公園の拡大域と位置づけられている台峯地区について、地権者が98年7月に開発手続きを開始したことに危機感を持ち98年10月「トラスト運動」として立ち上げられました。

それ以降、私たちは多くの人に台峯のすばらしさを伝える活動を行ってきました。以下は私たち台峯トラスト『北鎌倉の景観を後世に伝える基金』が行ってきた主な活動の記録です。

2004年秋、鎌倉市によって台峯緑地の全面保全の方向が示され、1998年「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」が発足に際して掲げた大きな目標は達成の緒につきました。 しかし「台峯の里山的実質保全」と「北鎌倉の自然と人間の共生」の実現には、なお多くの課題を抱えております。私たちは今後も志を同じくする他の自然保護団体の方々とも協力しあい一歩一歩足元を確かめながら目標に向かって活動をしてまいります。

台峯の保全を伝える新聞記事




主な出来事
NPO法人許可を得る 2001年5月1日 -
基金のHP開設
改訂
2001年9月
2012年夏
-
表紙など変更。会報をPDF化して掲載。
日仏映画人のメッセージを市長に手渡す 2002年1月23日 小津安二郎を知るフランス映画関係者とパリ市議会議員そして山田洋次監督が台峯のみどりの保全を訴えたメッセージを石渡市長に手渡した
同時に赤道の手入れについても要望を行なった。
みどり債発行の提案 2002年4月 台峯緑地保全の財源として「市民参加型かまくらみどり債」発行の促進を石渡市長に要望
(鎌倉市は広町緑地の用地取得に「みどり債」発行を決定2003年12月)
旧小泉邸マンション建設問題 2003年月〜2005年5月 北鎌倉の旧小泉邸は樹木が鬱蒼と茂る広大な敷地(1200坪)に昭和初期に建設された洋館があり、北鎌倉を代表する景観を呈してきたが、マンション建設のため取り壊された。
当会としては北鎌倉を代表する景観に多大な影響を及ぼす建設に反対の意見表明を行一方、慶応大学等による小泉邸の実測調査の橋渡しを行った。
「物置小屋」設置 2004年月 山ノ内配水池近くの土地を賃借し赤道整備用資材保管のための「物置小屋」を建てる
韓国ウルサン放送の取材 2004年9月7日 韓国のトラスト活動の参考として取材を受けると同時に台峯を案内
なだいなださんのメッセージ 2004年9月26日 朝日新聞に『いっしょに歩かないか』と題して
「ぼくは月に一度、鎌倉の「台」という緑地を、保護したい人たちと歩いている。いっしょに歩かないか。」という書き出しで始まる若い人たちに向けてのメッセージが載る
台峯の保全が発表される 2004年12月16日 鎌倉市が台峯の保全を公表
知事・市長 台峯を歩く 2005年1日 松沢神奈川県知事が「移動知事室」の一環として台峯を視察、石渡鎌倉市長も同行。将来、県の補助金投入の可能性があり現地を見ることになった。当会が現地の案内役をつとめた。当会としては保全の決まった台峯を自然のまま残すよう要望。
高校生ボランティア台峯来訪 2007年日 台峯の手入れ活動に高校生ボランティアを受け入れ、山道のササ刈り、畑の草取りや土手の草刈など体験してもらいました。 そのときの様子を見る
台峯保全連絡会 2005年5月〜2016年現在中断中 台峯保全連絡会発足
台峯保全に係ってきたグループが今後の緑地保全のあり方について話し合う場として設けられた。
行政との窓口としての位置づけもある。
2006年4月 台峯「基本構想案」について連絡会として意見書を提出。
北鎌倉の景観に関しての発言 2007年5月 意見書を鎌倉市に提出
2007年10月 理事二人が公述人として意見を述べる
緑の基本計画に対し意見書提出 2009年9月 -
市制功労者として表彰される 2009年11月 山ノ内西瓜ガ谷緑地保全基金として1,354万円寄付2009年5月13日 鎌倉市長に基金1,354万円を手渡しました。
藤源治緑地の保全活動 2012年2月 建設常任委員会で陳述人として久保理事が意見を述べる
都市計画道路見直し方針に意見書 2012年〜2013年 都市計画道路「由比ガ浜―関谷線」に対し廃止を要請。詳細は都市計画道路意見書参照
初代会長なだいなだ氏ご逝去 2013年6月6日 -
鎌倉市の(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)発表 2014年7月 鎌倉市の(仮称)山崎・台峯緑地実施設計(案)が発表になりました。同案に対し、当会では鎌倉市へ意見書を提出しました。意見書参照
2016年4月 台峯実施計画につき、基金として「谷戸の池」関係意見書提出。
鎌倉市都市マスタープラン評価検討協議会
委員として参加。  
 
2013年10月〜2015年9月  都市計画 道路由比ガ浜関谷線につき反対の立場で意見述べる。
北鎌倉駅脇のトンネル保存運動 集会等に参加   2015年〜 現在も継続 。
2016年8月11日トンネル入口付近で剥落事故発生。
なだいなだとフランス展(軽井沢高原文庫)  2015年8月9日   出口理事長参加。
都市計画道路 由比ヶ浜関谷線を歩く  2016年12月   都市計画道路 1000分の1地図が入手出来たため、2016年12月B区間を理事全員で歩く。
谷戸の池堤防改修工事に関し、環境を配慮した基金のプラン取り入れられる。
浚渫工事に関し公園課と協議し生態系への配慮を実現した。  
2017年1月より継続中   
朝日新聞の地域広報誌である「鎌倉朝日」の6月1日号に、台峯緑地一部開園と、台峯トラストの活動の模様が掲載されました。  2020年6月1日  記事はこちらです。 
臨時総会にて、特定非営利活動法人である当基金の解散が承認されました。  2021年9月23日  経緯については、こちらです。 
 朝日新聞の地域広報誌である「鎌倉朝日」の12月1日号に、「北鎌倉の景観を後世に伝える基金」NPO法人から任意団体に の記事が掲載されました。
 2021年12月1日 記事はこちらです。 
朝日新聞の地域広報誌である「鎌倉朝日」の3月1日号に、精算手続きが完了し、残余資産2,789,007円を鎌倉市に寄付しました の記事が掲載されました。  2022年2月15日 記事はこちらです。 
「山崎・台峯緑地」 開園式が行われました。
これに先立つ5月26日に東京新聞朝刊に開園に至る経緯が記事にまとめられ、掲載されました。
2022年5月28日  開園式の模様と、東京新聞の記事はこちらです。 
2022年6月3日号タウンニュースに「山崎・台峯緑地」開園のニュースが掲載されました。 2022年6月3日   タウンニュースの記事はこちらです。



総会 2009年〜2021年まで毎年開催。2020年・2021年は、新型コロナの影響で、書面による開催となった。
1998年10月17日 基金設立総会
理事会 理事会は毎月第1日曜日に実施、
理事、正会員の一部と監事が集まり、全体方針や当面する諸問題、イベントなど幅広く話し合い会としての方針を決定。
「トラストの集い」 会員相互の親睦を図る会。
2007年以降毎年北鎌倉光照寺で11月下旬に継続実施中。
2015年からは、場所を北鎌倉公会堂に移す。
2006年11月23日 8回 円覚寺・帰源院
2005年11月13日 7回 円覚寺・帰源院
2004年11月28日 6回 円覚寺・帰源院
2003年11月24日 5回 円覚寺・白雲庵 市より「みどり債」発行の経緯説明
2002年12月 1日 第 4回 円覚寺・書院  
2001年11月25日 3回 円覚寺・書院「ナショナルトラストと私」北島トラスト協会常務理事
2000年11月25日 第 2回 円覚寺・書院 足立管長記念講演
1999年11月14日 第 1回 円覚寺・白雲庵 
イベント

台峯保全をうったえる企画。
  一般公開 会場は毎回北鎌倉女子学園のご好意で講堂を使わせていただいています。

2004年6月6日 「台峯の生命の叫び」
  青木由有子が歌い工藤直子が読み語る
2003年6月29日 「小津安二郎と美しい日本語、そして北鎌倉」
  山内静雄、川俣昴、朗読(宗方勝巳、友里千賀子)
2002年6月2日 「台峯の生命(いのち)の叫び」
 リンボウ先生が語り青木由有子が歌う。
2001年5月1日 「自然との共生(ともいき)を語る」
  なだ会長・竹内市長・今井通子(登山家)
2000年6月4日 「なだいなだが語り青木由有子がうたう 台峯の生命」
機関誌「北鎌倉の風」の発行 台峯の自然の紹介など 一般向けの小冊子
2005年 6月 第5号「台峯をゆく」
2003年 3月 第4号「命育む台峯にあそび、まなぶ」
2001年11月 第3号「自然との共生を語る」
2000年11月 第2号「台峯の生きとし生けるものの四季」
1999年3月 創刊号
街頭募金 毎年春秋 入会勧誘と募金活動。99年から04年まで実施。
ホタル観察会 毎年6月7月開催中
松虫を聞く会 2009年以降毎年9月開催 台峯に生息するマツムシ、スズムシなど観察
マップ作り(モニタリング) 2006年より毎月継続中 現在はモニタリング作業として継続中
カレンダー作成 2008年以降2021年まで毎年400部〜500部発行 ・北鎌倉・台峯の四季の写真を掲載
北鎌倉女子学園生徒、台峯案内    毎年3月課外活動として北鎌倉女子学園中学生50人ほどを基金メンバーが台峯案内