2022年12月の台峯
「台峯の紅葉2022年晩秋」をお届します。
台峯の紅葉は、外部から鑑賞出来ず4つのアプローチから中心部に入り込んで、初めて味わうことができます。
紅葉する木々もクヌギ、コナラ、ブナ、エノキ、ハゼの木、イロハカエデ等多彩です。
台峯から見た円覚寺周辺を加えました。11月27日、12月12日撮影:望月 
   
   
   
2022年11月の台峯 
 
1. ノブドウ
先月、まだ青いノブドウを紹介しましたが、1力月たって紫や赤に熟しています。目立たないですが秋らしいですね。
10月22日オギハラ湿原で撮影:望月

 
2. ヨメナ
多年草で道のわきなど、どこにでも見られるが、台峯のヨメナは自然の中で他の草木と一緒に、本来の姿で開花した姿を紹介します。
10月23日老人の畑下の湿地で撮影:望月
 
3. ホトトギス
2020年に紹介しましたが、今回紹介するものは、気候の関係で野性美が目立つ姿です。10月19日、谷戸の池脇のがけ下で撮影:望月
 
4 . ハゼの紅葉
台峯にも秋が到来しました。
台峯の秋はハゼの紅葉から始まります。11月下旬から12月上旬が紅葉の最盛期です。
10月29日谷戸の池下の湿地帯で撮影:望月


2022年10月の台峯 

写真1ヨウシュヤマゴボウ
北米の外来種で、汁は強い染料で人体につくとなかなか落ちない有毒種でブルーベリーと間違えることもある。
  9月14日山崎小裏の土手で撮影:望月
 
 
写真2ヤブツルアズキ
ツル状の1年生草で、茎は3メートル以上となり、黄褐色アライ毛が目立つ。淡黄色の花をつける。台峯では今までほとんど見かけなかった。
9月14日山崎小側入り口入り、オギハラの入り口で撮影:
望月

写真3ノブドウ
葉はブドウや山ブドウに似ている果実は熟すと光沢のある青や紫に色ずく。
    オギハラで撮影9月21日

 
 
写真4シロバナサクラダテ
いずれも(写真4〜6)谷戸の池下の湿地帯で撮影したものであるが、今年はいずれの種類も株数が例年に比べ極端に少ない。
毎年掲載しているので昨年までの写真と比較してほしい。
来年は元気な姿を見せてほしい。
    谷戸の池下部の湿地帯で撮影:望月9月21日
 
写真5ミソソバ
いずれも(写真4〜6)谷戸の池下の湿地帯で撮影したものであるが、今年はいずれの種類も株数が例年に比べ極端に少ない。
毎年掲載しているので昨年までの写真と比較してほしい。
来年は元気な姿を見せてほしい。
    谷戸の池下部の湿地帯で撮影:望月9月21日

 
写真6ツリフネソウ
いずれも(写真4〜6)谷戸の池下の湿地帯で撮影したものであるが、今年はいずれの種類も株数が例年に比べ極端に少ない。
毎年掲載しているので昨年までの写真と比較してほしい。
来年は元気な姿を見せてほしい。
    谷戸の池下部の湿地帯で撮影:望月9月21日
2022年9月の台峯 

写真1
今年は台峯のカラスウリは花をつけないのではと心配しましたが例年より半月ほど遅れ8月20日過ぎ、小型の花をつけ始めました。
写真は満開と思われる写真です。
 8月21日(老人の畑下の窪地で撮影:望月)
 

写真2
夜間になると、台峯に入る人はまず見当たりません。懐中電灯頼りですが、頭の中に山道がインプットされていなければ歩行も困難です。満開と思われる2輪です。満開の時間はせいぜい2時間です
 8月21日老人の畑下の窪地で撮影:望月
 

写真3  
萎んだ花
恐らく前夜、満開となり翌日、しおれた姿です(写真中央)。
 8月22日老人の畑窪地で撮影: 望月
 
 
写真4
花の開花時間は数時間です。
写真は開花から30分程の満開直前の写真です。
  8月22日老人の畑跡窪地で撮影:望月

写真5
オニドコロ(トコロ)の開花
山芋(自然薯)の一種でツル草の多年草。
有機成分を含むため、間違って食べないように。ヒゲ根を老人の髭にたとえ長寿を祝うため正月飾りに使われる。
  8月29日山崎小入口から間もなくのところで撮影:望月
 

写真6
ヘクソカズラ
2016年、2019年に紹介。
全体に葉をつぶすと悪臭があることから屁糞と命名。
日本最古の和歌集である「万葉集」でもクソカズラの名で詠まれている。
 8月31日北鎌倉女子学園グランド下の尾根道で撮影:望月
 
2022年8月の台峯 

@ヤブミョウガ
関東以西に見られ、湿気の多い土地を好みます。
草丈は50pから1メートルに成長します。
ミョウガはショウガ科であり花の構造が全く異なるので念の為。
7月20日谷戸の池付近の散策路で:望月撮影
 
Aダイコンソウ
台峯では花の少ないこの時期、貴重です。
多年草で草丈は50センチ〜80センチ。
全体にやわらかな毛が密生し、花は黄色でまばらに分岐した茎基に咲かせる。台峯では湿地帯に咲く。
 7月30日谷戸の池上部の湿地帯で:望月撮影

B臭木(クサキ)
木の丈は3メートルを超えるものもある。
葉を触ると異様な匂いがするのがこの木の由来。
果実は草木染に使うと、鮮やかに空色に染め上がる。
今回を含め台峯では、少なくとも3カ所にあることを確認
 
C今回は偶然に散策路で短時間に3頭の蝶を撮影出来ましたので紹介します。
C-1アカボシゴマダラ
 
C-2ジャコウアゲハ
 
C-3クロアゲハ
2022年7月の台峯 
 
@ヤマユリ
神奈川県の県花として指定されており、匂いは強烈です。
県内の山ではどこでも見られますが、環境の厳しい山野などでは「頑張った賞」をあげたいと思いますが如何?
  6月24日谷戸の池に下る散策路で撮影:望月
 
Aムラサキニガナ
山地の半日陰に生え、ひょろりとした茎は1メートル以上になる。1週間程度で花はしぼんでしまうが、運が良ければ幸運。
花の色はピンクで上品。
  6月24日北鎌倉学園横の散策路で撮影:望月
 
Bハンゲショウ
改めて説明する迄もなく、この時期、台峯を代表する多年草です。昨年に比べ、さらに化粧した数は減っています。
  6月27日谷戸の池上部の湿地帯で撮影:望月
 
Cドクダミ
ハンゲショウのすぐそばに咲いていました。
ドクダミをここに掲載したのはハンゲショウとドクダミは、同じドクダミ科でドクダミ属かハンゲショウ属の違いだけです。
一方はハンゲショウなどという洒落た名前をもらい、他方はドクダミです。これは差別でしょう。
   谷戸の池上部の湿地帯で撮影:望月

Dナラ枯れ深刻
2021年6月にナラ枯れの被害を紹介しましたが、その後ナラの木は枯れ、ナラの木の幹にきのこがびっしり生えました。
数年後には倒木になるでしょう。
この木の場合高さは15メートル以上、幹の太さは80センチ程の大木です。
  6月24日老人の畑の散策路で撮影:望月
 
Eホタル観察会
毎年行っているホタル観察会、今年は参加者20人ほど、6時半に山崎小裏地に集合。
7時半頃には谷戸の池上部に到着。暗闇に映えるゲンジホタル、ヘイケホタルの数およそ190頭を観察し参加者は堪能出来たと思います。
  6月25日山崎小入口から入った散策路:撮影望月
  
2022年6月の台峯 

写真1 ノイバラ
過去何度か紹介していますが、今年の写真は満開の時期に撮ることができました。谷戸の池、下の湿地帯で。
撮影:5月11日、望月 
 
写真2 ヤブテマリ
従来紹介した場所が台峯では唯一の自生地かと思っていましたが、散策路から外れた湿地帯で見つけましたので紹介します。
谷戸の池、下った湿地帯の小道で。
撮影:5月11日望月
 
写真3 ハコネウツギ
梅雨空に映え、上品な花を咲かせます。
毎年、台峯では本数が減っており、大切に保存していけたらと思っています。老人の畑、下の湿地帯で。
撮影:5月19日:望月
 
写真4 エゴの木の花
3〜5メートルの高さに枝いっぱいの花を咲かせます。
甘酸っぱい匂いで,気がつきます。老人の畑前面の湿地帯で。
撮影:5月19日:望月

写真5 2022年5月28日午前10時より「山崎・台峯緑地」開園式。左より松尾市長、中村市議会議長、岩田緑政審議会委員によるテープカット。司会はみどり公園課 秋山課長。撮影:島田
 
写真6 松尾市長を囲んで、台峯トラストの左から久保さん、望月(眞)さん、右端は出口さんと記念撮影
撮影:島田
 2022年5月の台峯

写真1 ウラシマソウ 
日本の固有種ですが、最近絶滅危惧種(1a類)にも指定されているようなので掲載しました。
ムサシアブミと似ています。
老人の畑に下る散策路脇で撮影4月19日:望月 
 
写真2 宝鐸草
2020年5月に掲載しましたが、群生地になっており、法面(20u)に密集していました。        
木々の日陰で目立ったぬように咲いていました。 
4月19日老人の畑、手前の法面で撮影:望月

写真3 キンラン
今年のキンランは数年前自生地にも拘らず、草刈機で雑草を刈り取った影響で昨年に続き発芽せず、わずかに機械の入りこまなかったところに数株見つけました。
ギンランは5月初めまで、発芽していません。        4月23日グランドから下る尾根道で撮影:望月 

写真4 谷戸の池とヤマフジ
この時期台峯のいたるところでヤマフジを見かけます。
写真は谷戸の池の水面に手が届きそうな距離まで垂れ下がったヤマフジです。
4月30日谷戸の池で撮影:望月

写真5 ヤマ赤ガエルのオタマジャクシ
谷戸の池下の湿地帯に、今年も春先、ヤマ赤ガエルが産卵し孵化するころになると、多くの天敵が現れます。その為、ネットで保護しますが、元気のいいオタマジャクシは防御用ネットの上まで飛び出します。
4月30日谷戸の池で撮影:望月
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 2022年4月の台峯

写真1 オオシマザクラ開花宣言
毎年梶原口入口管理棟の前のオオシマ桜を紹介しています。
2018年は3月12日その後19年は3月9日、20年は3月6日、昨年は3月4日と毎年開花が早まっていましたが、今年は3月16日と昨年に比べ大幅に遅れました。安心しました。      3月16日梶原口管理棟前で撮影:望月 
 
写真2 オオシマザクラ満開
写真1と同じオオシマ桜は早くも3月24日には満開を迎えました。満開と同時に花びらは散り始めます。
      梶原口管理棟前で撮影:望月
 
写真3 タチツボスミレ
冬の装いのままの台峯散策路に春の到来を知らせてくれるタチツボスミレです。
見つけた時は思わず、歓声を上げたくなります。
  谷戸の池下る散策路の日だまりで撮影:望月3月20日
 
写真4、5 魯山人星岡窯旧跡
       1883−1959年
魯山人は晩年山崎の里に窯を設け制作にあたっていたようです。屋敷跡は長年放置されていましたが、今回鎌倉市が土地を取得し(7600坪)整備し5月頃には一般開放される予定です。
撮影:望月3月11日山崎小裏手
 
写真5
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2022年2月の台峯
「雪の台峯、谷戸の池周辺」
  1月6日その日は東京を含め、神奈川南部に積雪注意報が出されました。
  朝から気温は2度から3度と冷え込み、昼前には降り始めた雪は午後には本格的に
  なり、夕方まで降り続きました。「雪の台峯を撮るチャンス到来」と考え、翌日日が上がるのを待って
  台峯に出かけました。 

 @「谷戸の池」周辺の散策路から写真1月7日撮影:望月
 
A「谷戸の池」手前の湿地帯から谷戸の池方面を撮った写真です。昨日の雪が、台峯では結構、積もっている様子が判ります1月7日撮影:望月
 
B雪に覆われた「谷戸の池」で、池に朝日が差し込み「静観」そのものです。1月7日撮影:望月
 
C「谷戸の池」凍った池に雪の積雪が見られます。
1月7日撮影:望月
2022年1月の台峯 

@山の手入れ
谷戸の池の堤体は土質の堤防であるため、自然、景観には良いのですが、他の草植物の種が飛来し、堤防上で成長したりします。堤防にとっては割れ目の原因にもなり、小さいうちに根ごと引き抜くことが必要です。
   12月18日谷戸の池堤体で撮影:望月

 
Aシソの変種?
毎年12月になると、果実がきれいに色ずくのですが、御覧の通り、実はシソの実と全く同じです。
調べてみましたが、判りません。シソは変種が多いのでシソの一種かとも思うのですが、ご存知の方はご連絡ください。結果来月お知らせします。
12月18日谷戸の池堤体で撮影:望月

Bカンアオイ
ここ2年ほど紹介したカンアオイの自生地が、台風による倒木で、全滅しました。
今回、掲載したカンアオイは10年ほど前から毎年一株だけ残って花を咲かせる、貴重なものです。
  12月22日谷戸の池手前の散策路脇で撮影:望月
 
C谷戸の池薄氷
このところ続く、本格的な寒さで漸く、谷戸の池の薄氷が始まりました。
当面は日中になると溶けてしまいます。
  1月4日早朝の谷戸の池で撮影:望月
 写真提供 望月眞樹さん